世田谷区 エリア・マーケティング
あなたの持つ不動産は唯一無二のものですが、動くことのできない”不”動産だからこそ属する場所のエリア性を良く考えていきながら活用していく必要があります。 ここでは建築想像株式会社が土地活用、賃貸経営を考える上で大事にしているエリア・マーケティングの一端をお見せすることが出来ればと思っています。 世田谷区はどのような街なのでしょうか。見ていきましょう。
定性的に見る世田谷区
世田谷区は東京23区の南西部に位置し、高級住宅地として全国的に知名度の高いエリアです。豊かな自然環境と良好な住環境を併せ持ち、ファミリー層を中心に絶大な人気を誇っています。23区内で最も人口が多く、住宅地としての成熟度も非常に高いのが特徴です。
都心部へのアクセスも良好でありながら、閑静で緑豊かな住環境を提供しており、賃貸投資においても高い入居者満足度と安定した需要が期待できる、プレミアム住宅エリアです。
<世田谷区の特徴>
23区の南西部に位置し、多摩川に沿って広がる広大なエリアです。成城、田園調布、二子玉川など全国的に知名度の高い高級住宅地を擁し、住宅地としてのブランド価値は23区内でもトップクラスです。大学や美術館、公園などの文化・教育施設も充実しており、知的で洗練された住環境を提供しています。<各エリアの特徴>
- 二子玉川 多摩川沿いの再開発地区として注目される新しい街。二子玉川ライズなどの大型商業施設と高層マンションが立ち並び、モダンな都市生活を享受できるエリアです。
- 三軒茶屋 世田谷の玄関口として賑やかな商業地区。キャロットタワーを中心とした再開発により利便性が向上。単身者から家族まで幅広い層に人気です。
- 成城学園前 高級住宅地として名高く、大学との関連も深い文教地区。閑静で品格のある住環境で、富裕層に特に人気の高いエリアです。
- 下北沢 若者文化の発信地として全国的に有名。小劇場、ライブハウス、古着屋などが集積し、独特の文化的雰囲気を持つエリアです。
- 用賀・桜新町 田園都市線沿線の住宅地として発展。駒沢公園に近く、緑豊かで住みやすい環境が魅力のファミリー向けエリアです。
交通アクセス
都心3区(千代田・中央・港区)まで20-30分圏内の立地で、複数路線の利用により都心各方面への通勤・通学に便利な環境です。渋谷を中心とした都心西南部エリアへのアクセスが特に良好です。- 東急田園都市線 渋谷まで約10-20分 表参道・大手町方面 半蔵門線直通で都心オフィス街へ
- 東急世田谷線 三軒茶屋から下高井戸 世田谷区内の移動に便利 のんびりとした路面電車
- 東急大井町線 大井町・品川方面 自由が丘・二子玉川経由 りんかい線直通で臨海部へも
- 小田急線 新宿まで約15-20分 成城学園前・喜多見 町田・新百合ヶ丘方面へ
- 京王線 新宿・渋谷方面 明大前・下高井戸 井の頭線との接続も良好
住環境・生活利便性
教育環境
- 区立小学校61校、区立中学校29校(23区内最多級)
- 成城大学、国士舘大学、駒澤大学など多数の大学
- 成城学園、田園調布雙葉など名門私立学校
- 都立深沢高校、都立桜町高校など
医療・福祉
- 国立成育医療研究センター(小児医療の最高峰)
- 日本医科大学付属病院、自衛隊中央病院
- 関東中央病院、世田谷記念病院
- 高品質な医療機関が各エリアに充実
商業・文化施設
- 二子玉川ライズ、玉川高島屋S・C
- 三軒茶屋キャロットタワー
- 世田谷美術館、静嘉堂文庫美術館
- 個性的な商店街が各駅に点在
自然環境
- 駒沢オリンピック公園(大規模スポーツ公園)
- 砧公園、世田谷公園
- 多摩川河川敷(広大な水辺空間)
- 等々力渓谷(23区内唯一の渓谷)
投資環境の評価
投資メリット
- 圧倒的なブランド力と知名度
- 高い入居者満足度と定着率
- 都心アクセス良好で通勤利便性高い
- 教育環境充実でファミリー需要堅調
- 資産価値の安定性・向上性
- 高品質な住環境で空室リスク低い
- 文化的・国際的な居住者層
投資上の注意点
- 地価・建築費が非常に高水準
- 初期投資額が大きく利回り低め
- 高級賃貸市場で競合激しい
- 入居者の要求水準が高い
- 単身者向け市場は限定的
- 維持管理コストが高額
定量的に見る世田谷区
基本統計データ
91.8万人
人口(2023年)
58.05km²
面積
15,815人
人口密度/km²
48.7万世帯
世帯数
賃貸市場データ
平均家賃相場(2024年)
- 1R・1K:8-12万円
- 1DK・1LDK:12-16万円
- 2DK・2LDK:16-22万円
- 3LDK以上:22-35万円
主要入居者層
- ファミリー世帯(富裕層・専門職):45%
- 単身者(高所得・外国人含む):25%
- 新婚・DINKS世帯:20%
- 学生(大学生・大学院生):10%
空室率・稼働率
- 平均空室率:2-4%(23区内最低水準)
- 新築物件稼働率:98%以上
- ファミリー向け物件稼働率:99%以上
- 高級物件ほど高稼働率
開発・建築規制
用途地域
- 第一種住居地域:50%
- 第一種低層住居専用地域:25%
- 第二種住居地域:15%
- 近隣商業地域:7%
- 商業地域:3%
建築規制の概要
- 建ぺい率:40-80%(エリアにより異なる)
- 容積率:80-400%(同上)
- 高度制限:10-20m(住居系地域)
- 低層住居専用地域では厳しい制限
- 風致地区・景観地区指定多数